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野良道
つくばの情報や身近な庭、畑、道端、山林などの草花を 中心にした話
フクレミカン(筑波ミカン)
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我が家のフクレミカン(筑波ミカン)


畑にフクレミカン(筑波ミカン)が2本あったのですが、3年前に1本伐採してしまい、現在は1本だけになっています。
5~6年前から毎年たわわに実がなるようになってきていました。
果物は露地植えにした場合、ある程度木が生長しないと実がならないらしく、初めて実がなったのは植えてから5~6年は経ってから。

筑波山周辺の町村ではフクレミカンが昔からあって福来蜜柑(ふくれみかん)とも書くようです。
「福来」は文字通り福が来るということで縁起物として近年は各家庭で植えられているようです。
ホームセンターにもフクレミカンの苗が並んでいます。


昨年のフクレミカン(筑波ミカン)です。
フクレミカンの花  5/29 (クリックするとアップになります)
DSC06249-5-29-1 ふくれ


まだ少し青いフクレミカン 10/18
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フクレミカンの収穫期 10/31
そのままにしておくと真冬になると鳥がきれいに食べてしまう。
寒さにあわせたほうが甘くなるようです。
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フクレミカンは皮が薄く、大きさは4~5cmの小さな実をつけ、種がぎっしりはいっています。
その様子は小さな体に大きな種という感じなので、ジュース部分が少ないのです。
かなり酸っぱいが熟してくると甘みも加わり味が濃厚になる。
ま、甘い味のミカンに慣れた現代人にはきっと酸っぱいミカンなんだろうね
だから実用的ではないのですが、やっぱりこの地で育ったものにはその味がなつかしい・・


ハナユズ(左)と比べてもこれだけ小さい。
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地元ではチンピ(陳皮)、または七色唐辛子(なないろとうがらし)と呼んでいる七味唐辛子には、このフクレミカンの皮を乾燥させたものが使われ、とてもいい香りがします。ミカンでも代用できますが、フクレミカンに比べると味というか香りが全然違います。この集落でも何軒か冬になるとこのフクレミカンを使ってチンピ(陳皮)を作り、周辺でのお得意さんに配っていました。
このあたりでは作る人がいなくなり途絶えてしまいましたが、あの味が忘れられません。
他所ではまだ作っているのかなと思っていたら、テレビでの筑波山のある旅館でのインタビューで代々受け継がれていると話していました。
フクレミカンのチンピ(陳皮)は家によってそれぞれの味が違うので、好みであそこのチンピ(陳皮)はうまい、いやあそこのほうがうまい・・・なんてちょっと前までは話していたのが懐かしいです。

12月
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昨年、このフクレミカン(筑波ミカン)を干してチンピ(陳皮)作りをしたのですが、思うような味になりませんでした。
なにか物足りない・・・

材料
・フクレミカンの皮を干したもの
・金ゴマ(すごく香ばしい)
・トウガラシ
・青海苔
・ショウガ

今回は五味唐辛子でしたが、麻の実、サンショウなども入れると七味唐辛子になります。
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テーマ:つくば市 - ジャンル:地域情報

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